こんにちは、みかづきです^^
今回は「タイムトライアル」について詳しく解説します。
短距離やマラソンなどの陸上競技をやっていると、一度は耳にしたことがあると思います。
英語ではtime trialと言うので、TTと略されることもあります。
そんなタイムトライアルについて、次のような悩みはありませんか?
- 陸上競技のタイムトライアルとは?
- 長距離のタイムトライアルの効果は?
- タイムトライアルのコツが知りたい!
この記事を読むことで、上記のような悩みを解決できます!
それでは10年以上ランニングをしている筆者が、タイムトライアルについて説明します。
陸上競技でタイムトライアルは超重要
陸上をしている人にとって、タイムトライアルは重要な練習の1つになります。
タイムトライアルとは、全力または9割の力で決まった距離を走る練習のことを言います。
間違えてはいけないのは、タイムトライアルは練習であって本番ではありません。
タイムトライアルをする5つのメリット
タイムトライアルすることで、次の5つのメリットがあります。
- 今の自分の走力を確認できる
- 自分の課題を見つけることができる
- 超回復を促すことができる
- レース本番のイメージトレーニングになる
- 試合の代替として利用できる
上記の5つが、タイムトライアルをするべき意味になります。
1つずつ深掘りします。
今の走力を確認できる
タイムトライアルをすることで、今の自分の実力を見極めることができます。
例えば、タイムトライアルで1500mを5分05秒で走れることができるなら、レース本番で5分切りを目指せる可能性があります。
しかし、タイムトライアルで5分20秒かかっていると、レースで5分切りを目指すには難しいと分かります。
もちろん、気温やコンディションの要因があるため、タイムトライアルの記録が全てではありません。
「今の気温・コンディションで、このくらいのタイムがでるのか」と、1つの判断基準にはなるかと思います。
自分の課題を見つけることができる
タイムトライアルをすることで、今の自分にある課題を見つけることができます。
例えば、タイムトライアルの後半でペースが急に下がってしまったとしましょう。
その時に、以下のような要因が考えられます。
- ペース配分に失敗したため、後半失速した。
- 持久力が欠けていたため、後半失速した。
- 日々の疲労がたまっていて、カラダが疲れていた。
上記以外の可能性も考えられ、「これが原因だ!」と答えが見つからない時もあるかもしれません。
しかし、「後半失速した」という事実が分かったため、それから後半失速しないことを意識して練習に取りかかることができます。
タイムトライアルで自分の課題や弱点を見つけ、その部分を練習で克服するというサイクルが大切です!
超回復を促すことができる
一時的にカラダに大きな負荷がかかり、損傷した部分が回復するときにより強いカラダになることを超回復と言います。
タイムトライアルは全力または9割の力で走るので、カラダに大きな負荷がかかります。
そのため、タイムトライアルは超回復を促すことができ、筋肉や心肺機能をより強化することができます。
よって、今よりも走力の向上が見込めます!
超回復については、こちらの記事で詳しく説明しています。あわせてご覧ください。
本番のイメージトレーニングになる
ほぼ全力で走るため、レースに近いスピード感や臨場感を味わうことができます。
レースイメージをして行うことで、いつラストスパートをかけるのかをタイムトライアルをしながら考えることができます。
- ロングスパートが自分に向いているのか?
- ラスト50mでいっきにスパートをかけるのが自分に向いているのか?
これによって、レース本番で焦らずにラストスパートをかけるタイミングを計ることができます。
試合の代替として利用できる
予定していたレースに出られなかった時に、レースの代わりとしてタイムトライアルをするという手段があります。
大会やマラソンなどにエントリーしても、体調不良や急用などで出られなくなることもあることでしょう。
そんな時にタイムトライアルをすることで、そのレースで達成したかった目標に再挑戦することができます。
もちろん、レースと全く同じ効果が得られない、目標に達成しにくいということもあります。
それでも、試合に向けて調整した成果を発揮する機会があるという点で、タイムトライアルをする意味があります。
タイムトライアルのやり方・コツ
タイムトライアルは、ただ全力で走れば良いというものではありません。
全力に近いペースでなんとなく走ると、ケガのリスクが大きくなるだけです。
そのため、タイムトライアルをする時は次の3つのことを決めてからします。
- レースに合わせて走る場所を選ぶ
- タイムトライアルで走る距離を決める
- タイムトライアルとして、記録に出るかを検討する
レースに合わせて走る場所を選ぶ
目標にしているレースがトラックレースなら陸上競技場、ロードレースなら道路でタイムトライアルをするのが望ましいです。
- 1500mや5000mのトラックレースが本番→タイムトライアルは競技場でする。
- フルマラソンなどロードレースが本番→道路やアスファルトでタイムトライアルをする。
レース本番と同じ路面で走ることで、地面を蹴る感覚や周りの雰囲気をレースと近い状況で行うことができる効果があるからです。
もちろん、近くに陸上競技場が無い・走りやすい道路が無いという人もいると思います。
レース本番と同じ場所で走れない方は、できるだけレースに近い状況で走ることを意識してみてください。
- トラックレースであれば、公園の周りなど周回できるコースで走る。
- ロードレースであれば、あえて起伏のある道のコースで走る。
上記のように、可能な範囲でレースに近い感覚で走れるように工夫するのがポイントです。
レースに合わせて走る距離を決める
タイムトライアルで走る距離は、レースと同じ距離または5000mにするのがオススメです。
1500mや3000mまでのトラックレースに出る人であれば、レースと同じ距離を走ることで本番に近い形でタイムトライアルをするのもアリです。
10kmやフルマラソンとなどの長い距離になると、レース本番と同じ距離でタイムトライアルをするのは困難で負荷も大きくなります。
そのため、タイムトライアルの距離を5000mにすることで、その記録を元に自分のスピード持久力を判断することができます。
タイムトライアルで記録会に出る
「タイムトライアルをするために記録会に出る」ことも1つの手段です。
言い換えると、「練習の一環として記録会を利用する」ということになります。
タイムトライアルとして記録会に出るメリットは、次の3つあります。
- 誰かにペースを引っ張ってもらえる(※レースによる)
- たくさんの仲間と競り合うことができる
- 自分と同じ実力の人と会うことができる
タイムトライアルで記録会に出る1番のメリットは、誰かと一緒に走れることですね。
やはり人と一緒に走ることで、大会の臨場感や競い合う感覚など実践的な経験を積むことができます。
タイムトライアルの注意点
自己ベストを狙うためや1位をとるとった目的では無く、「練習でタイムトライアルをする」という目的で記録会に出ます。
トップランナーでも記録会を練習の一環で利用する人が多く、東京五輪6位に入賞した大迫傑選手は1日に10000mを2本走っていました^^
YouTubeにも上がっていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
まとめ
タイムトライアルをする5つのメリットをまとめます。
- 今の自分の走力を確認できる
- 自分の課題を見つけることができる
- 超回復を促すことができる
- レース本番のイメージトレーニングになる
- 試合の代替として利用できる
更にタイムトライアルのやり方には、次の3つのポイントがありました。
- レースに合わせて走る場所を選ぶ
- タイムトライアルで走る距離を決める
- タイムトライアルとして、記録に出るかを検討する
練習メニューの1つにタイムトライアルを取り入れることによって、ドンドン実力を付けていきましょう!
タイムトライアルなどのスピード練習に向いてるシューズをまとめましたので、ぜひあわせてご覧ください!
おわりです^^
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