こんにちは、みかづきです^^
今回は「アディダス アディゼロSL2」のレビュー記事です。
2024年6月1日にadidas(アディダス)から発売された、アディゼロSLの2代目シューズになります。
アディゼロSL2へアップデートされたことで、軽量化とシューズの反発性が大きく向上しました。
また、同じ時期に発売されたナイキ ペガサス41とも比較して、どちらを履くべきなのかを忖度無しで解説します。
それでは、10年以上ランニングを続けている筆者が、アディゼロSL2について説明していきます!
アディゼロSL2の特徴
こちらの写真がアディゼロSL2。
アディゼロSL2の詳細は、次の通りです。
アディゼロSL2 | |
アッパー | エンジニアードモノメッシュ |
ミッドソール | 「LIGHTSTRIKE 2.0」 「LIGHTSTRIKE PRO」 |
アウトソール | アディウェア ラバー |
重さ (27.0cm) | 約232g |
定価(税込) | 14,300円 |
27.0cmで約232gと、ジョギングシューズの中ではめちゃくちゃ軽い分類になります。
前作のアディゼロSLは同サイズで約240g、前作も比較的軽いシューズでした。
今作では更に軽くなり、加えて反発性も上がっているため、余計にシューズの軽さを感じられるようになっています!
ジョギングシューズは補強材を入れて耐久性や安定性を高くするため、重量が増えるのが必然です。
そこでフィット感にフォーカスして、上手く耐久性と軽量化のバランスが保たれています。
※後ほど解説しますが、グリップで耐久性を底上げしているので耐久性が低いということはありません。
アッパー
アディゼロSL2に足を通すと、すぐにアッパーの薄さを感じました。
アディゼロSLは、フカフカのクッションで包み込んでくれるフィット感がありました。しかし、SL2ではレースシューズ使用のアッパー素材が使われています。
アッパーの素材には「エンジニアード モノメッシュ」が使用され、流行のエンジニアードメッシュよりも更に通気性が良い素材に。
前作から通気性が大きく向上しただけでなく、その分だけ軽量性も上がりました。
足当たりは同じアディダスのタクミセン10のような感じで、レースシューズを履いている感覚が得られます。
柔らかいクッションが足を包み込む感じはなくなり、足にピタッと吸い付くようなフィット感があります。
どちらが良いということはありませんが、この変更によってペースを上げやすくなりました。
軽量で足に薄くピタッとしたフィット感は、ペースの上げ下げが非常にしやすい特徴があります。
ただ、シューズの破れやすさでいうと、少し心配な面はありますね。
成長盛りの中学生だと足のサイズが大きくなるので、そういうときに破れてくる可能性は十分になります。
トレーニングで長時間使う分には全くもって問題ないので、機能性としては十分高いシューズと言えますね。
ミッドソール
ミッドソールには、「LIGHTSTRIKE 2.0」と「LIGHTSTRIKE PRO」が使用されています。
LIGHTSTRIKE 2.0の中にLIGHTSTRIKE PROが包まれている構造で、反発性は前作の倍以上の感覚があります。
前作ではLIGHTSTRIKE PROは前足部のみでしたが、今作では全面に使われています。
それによって、足を踏み込んだときの反発力が桁違いです!
厚底カーボンシューズのような、膝や腰に大きな負担がかかるということはありません。
シューズの反発性だけでいうと、タクミセン10やボストン12の方が十分高いです。
ジョギングシューズの中では、力を加えた分だけエネルギーがしっかりリターンされています!
ピッチ走法に最適
歩いているだけでも、LIGHTSTRIKE PROの反発の強さをとても感じられます。
カーボンプレートのような上に跳ねる反発性ではなく、着地から蹴り出しがまで無駄なくできるようになっています。
LIGHTSTRIKE PROが足の前足部で少し屈曲しており、着地したときに勝手に前足部でけり出す姿勢まで持っていってくれます。
接地のときの足離れが非常に良く、自然とピッチ(足の回転)が上がるような走り方になります。
まるで走りのガイドをしてもらっているような気分になりました。
女性の方やピッチ走法で走る人にとっては、とくに扱いやすいシューズになっています!
耐久性
意外と注目されていませんが、アディゼロSL2は足裏のグリップにも力が入っています。
「アディウェア ラバー」というグリップが使われており、濡れた路面や芝生などの不整地でも滑りにくくなっています。
ナイキのペガサス41と比較しても、グリップ力だけで見るとアディゼロSL2の方が優れています。
耐久性が上がるだけでなく、走りやすさにも大きく貢献していますね!
重量
重さは27.0cmで、約232g。
ジョギングシューズの中で見ると、トップレベルで軽い分類に入りますね。
アディゼロSL2を選ぶ理由に、「シューズが軽いから」という人もかなり多いと思います。
シューズが軽いだけで、他のメーカーさんのジョギングシューズと十分に差別化がされています。
シューズが軽いことで得られるメリットは、主に次の2つあります。
- スピードを上げやすい
- 足を持ち上げやすく走りやすい
アディゼロSL2のサイズ感
前作アディゼロSLと同じサイズで、履くことができました。
筆者が普段履いてるシューズのサイズ感は、次の通りです。
- ナイキ ヴェイパーフライ3 27.5cm
- ナイキ ドラゴンフライ 27.0cm
- ナイキ ペガサス41 28.0cm
- アディダス アディゼロSL 27.5cm
- アシックス ターサーrp3 27.5cm ワイド
- アシックス エボライドスピード2 27.5cm ワイド
アッパーの軽量化によって若干小さくなったような感じもありますが、ワイドの足幅でもある筆者でも履くことができました。
アディゼロSL2はワイドサイズ展開がなく、ワンサイズでメンズ(M)・レディース(W)で分かれています。
ワンサイズはありませんが、ワイドな足の筆者がそこまで窮屈に感じませんでした。
ワイドサイズの人でも比較的履きやすいシューズ!
ペガサス41ではワンサイズ上げた28.0cmでしたが、アディゼロSL2はマイサイズの27.5cmで履くことができました。
ペガサス41と比較して、前足部が幅広に作られていますね。
ですので、ペガサス41よりもアディゼロSL2の方がワイド感はあります。
しかし、ワイド感が増しているとはいえ、足の甲の当たりに少し窮屈な感じがありました。
ピタッと足に吸い付くようなフィット感になっているため、足全体に少し窮屈な感じがありました。
レースシューズ独特のピタッとした感じがあるので、フィット感は強めになっているのです。
足の甲が高い人は、ワンサイズ上げることも考慮してみてください。
アディゼロジャパン8と比較
結論として、短距離選手やクセの少ないシューズが良い人はアディゼロジャパン8、反発性が高いシューズが良い人はアディゼロSL2がオススメです。
アディゼロジャパン8がオススメな人
アディゼロジャパン8は、靴底がそれほど厚くない”中底”となっています。
アディゼロSL2のような強い反発性のある素材が使われていません。
そのため、より地面をける感覚がつよく、反発・クッション性も低くなっています。
短距離選手や跳躍選手、練習用のシューズを1足だけにしたい部活生などにオススメです!
アディゼロSL2がオススメな人
アディゼロSL2は、アディゼロジャパン8よりも反発性・クッション性が高い素材が使われています。
地面をけっている感覚は少し弱く、クッションの反発を利用した走り方が求められます。
そのため、長距離選手や反発性があるシューズを履きたい人にオススメです!
後ほど解説しますが、アディゼロSL2でも短距離で使いやすくなっています。
初心者でも使いやすいのがアディゼロジャパン8、少し機能性が高くなったのがアディゼロSL2という位置づけです。
ペガサス41と比較
ペガサス41とアディゼロSL2を比較します。
アディゼロSL2 | ペガサス41 | |
アッパー | エンジニアードモノメッシュ | エンジニアードメッシュ |
ミッドソール | 「LIGHTSTRIKE 2.0」 「LIGHTSTRIKE PRO」 | 「Air Zoomユニット」 「ReactXフォーム」 |
アウトソール | アディウェア ラバー | ラバーアウトソール |
重さ (27.0cm) | 約232g | 約271g |
定価(税込) | 14,300円 | 16,500円 |
重さや値段はアディゼロSL2の方が優れていますが、シューズのクッション性だとペガサス41の方が柔らかさが感じられます。
軽さを重視するならアディゼロSL2
軽さを重視するのであれば、アディゼロSL2の方が優れています。
軽いだけでなく、ペガサス41よりもアディゼロSL2の方が地面と接地をより感じやすくなっています。
厚底シューズが流行ではありますが、自分の足で地面をけって走る感覚を大事にしたい人もいるでしょう。
厚底シューズを履いていると、クッションが良すぎるとために地面をけっている感覚がほとんど感じられません。
厚底シューズでは足への刺激をクッションが吸収するので、足を鍛えるという点ではあまり向いていません。
(長い距離を走る場合やマラソンなど、レースの場合は別です。)
そもそも練習では自分の足を鍛えることが目的なので、足に刺激を入れることが大切です。
薄底シューズのような足へダイレクトに刺激がくるシューズだと、短時間の練習でも十分な練習効果が得られます。
上記の理由から、できるだけ薄底に近いシューズを履きたいという人に、アディゼロSL2は特にオススメですよ!
アディゼロSL2の方が軽量のため、シンプルに軽いシューズの方が好みな人はアディゼロSL2を選ぶのが良いですね。
短距離選手だと軽くて薄いシューズの方が扱いやすいため、反発性が強くない薄底よりのシューズが欲しい人にベストですね。
ペガサス41は長距離にオススメ
長距離選手や市民ランナーからすると、ペガサス41の方が優れています。
クッション性が良く安定性もあるため、長い距離を走るという点では非常に優れているシューズになります。
また、ReactXフォームが前足部にあまり使われていない分だけ、シューズの操作性が高くなっています。
瞬発的な動きにも対応でき、ウォーミングアップやアップダウンのあるコースでも履きやすいですね。
ぶっちゃけ言うと、ペガサス41はジョギングをするという点では、100点の機能性を持っています。
長距離選手で、筆者のようにワイドなサイズ感でない人は、ペガサス41を買っておけばまず問題ないです。
ただ、アディゼロSL2と比べて重さがあるので、短距離選手のスピード練習には扱いづらいでしょう。
アディゼロSL2よりもペガサス41の方がアッパーが分厚いため、破れにくいという点でペガサス41を選ぶのも1つの選択肢になります。
アシックスのライトレーサーやターサーなどは薄くてスピードを出しやすい反面、つま先が破れてくることがありました。
ライトレーサー5になって耐久性がかなり向上しましたが、少しシューズの機能性に物足りなさを感じる、、、
そんな人には、機能性と耐久性の良いとこ取りをしたペガサス41がオススメです!
簡単にまとめると、こんな感じです↓
- 軽さとソールの薄さで選ぶなら、アディゼロSL2
- 耐久性が良くクッション性が欲しいなら、ペガサス41
初心者はペガサス41がオススメ
「普段の生活の中でジョギングを取り入れていきたい!」と考えている人にとっては、ペガサス41の方がオススメです。
アディゼロSL2はクッション性というよりも、反発性が高いため走りやすくなっています。
ペガサス41は反発性というよりも、クッション性が良いため走りやすくなっています。
アディゼロSL2はペガサス41に比べて柔らかいクッション性がない分、軽量性が高くなっているのです。
そのため、できるだけ足の負担を減らして走りたい初心者にとっては、ペガサス41の方が優しいシューズになってます。
とはいっても、どちらも素晴らしいシューズですので、最終的には使う人の好みに委ねられてしまいますね。
まとめ
アディゼロSL2の特徴をまとめてみました。
- 軽量性が高くなり、ペースアップしやすいジョギングシューズ。
- レースシューズに近いフィット感がある。
- シューズの高い反発性を活かして、長時間走りたい人にオススメ!
日々の練習で、ぜひ使ってみてください!
価格が15,000円を下回っているため、機能性の高さから言えば良心的な値段になっています。
stepスポーツやゼビオなど、基本的にランニングシューズを販売している店舗では見つけることができます。
アディゼロSL2は、Amazonや楽天からでも購入可能です。
ペガサス41については、以下のレビュー記事で詳しく解説しています。
おわりです^^
コメント