こんにちは、みかづきです^^
今回は「ビルドアップ走」について解説します。
いきなりですが、ビルドアップ走について次のような悩みはありますか?
- ビルドアップってどんな練習?
- 設定タイムや走り方が知りたい!
- 5kmや15kmの練習方法が知りたい!
この記事を読むことで、上記のような悩みを解決できます!
それでは10年以上ランニングをしている筆者が、ビルドアップ走について解説します。
ビルドアップ走とは
ビルドアップ走とは、段階的に走っているペースを上げて走る練習のことを言います。
始めは遅いペースで走り、予め決めておいた距離ごとにペースを上げ最後は1番速いペースで走り終えます。
走り始めは遅いペースのため、インターバル走やペース走と比べて練習の強度が低いと思う人もいるかもしれません。
しかし、ビルドアップ走はペースが常に上がっていくため、最終的な平均ペースはペース走とほとんど変わりません。
ですので、ビルドアップ走は強度の高いポイント練習であると言えます。
インターバル走との違い
インターバル走は、全力に近いペースと遅いペースを繰り返すトレーニングです。
それに対してビルドアップ走は、遅いペースから徐々に速いペースに上げていくので、ペースの変化の仕方と得られる効果が異なります。
ここから、ビルドアップ走の効果について説明します。
ビルドアップ走の効果
ビルドアップ走の効果は、大きく分けて次の3つあります。
- 心肺機能の強化
- レース後半の失速を抑えられる
- ペースメイクができるようになる
1つずつ、深掘りしていきます。
心肺機能の強化
ビルドアップ走は変化走と同様に、ペースに変化があります。
遅いペースの時は心拍数がそれほど上がらなくても、後半のペースアップ時には、最大心拍数近くまで上がるときもあります。
また、変化走とは違ってペースは上がっていきます。
そのため、一度上がった心拍は下がることなく、高い心拍数の状態をキープすることにもなります。
ゆえに、心肺機能の強化が見込めます。
レース後半の失速を抑えられる
ビルドアップ走の最大の強みは、ペースを上げ続けて走る点です。
ビルドアップ走を継続することで持久力が向上し、レース後半でも失速することなくイーブンペースでラップタイムを刻むことができます。
ペースメイクができるようになる
ビルドアップ走でペースアップの練習が出来るので、レース本番に1人でペースをつくれるようになります。
大会では大人数で走っていても、途中で少し前と後ろに人がいなくなり1人になることがあります。
レース中、周りに人がいなくなり1人になったとしても、自分1人でペースを維持しながら走ることができます。
これは、レース後半で失速しなくなることによって、ペースメイクができるようになります。
以上より、ビルドアップ走は心肺・筋持久力の向上により、レース後半でもペースをコントロールして走り続けられる効果があると言えます。
ビルドアップ走のやり方
初心者や中学生女子であれば3km、中学生男子なら5kmのビルドアップ走がオススメです。
マラソンを目標にしている人は、10km~15kmのビルドアップ走がオススメです。
かなりキツイように感じるかもしれませんが、設定ペース次第でこなせるようになります。
5kmのビルドアップ走【中学生男子・女子】
5kmのビルドアップ走の設定ペースは、3000mの自己ベストまたは目標タイムを目安に設定します。
3000mを走ったことの無い人は、ペース走で走る設定ペースと下の表のビルドアップ走「3km目のラップタイム」と同じペースのレベルで走るのがオススメです。
自己・目標ベスト | 1km | 2km | 3km | 4km | 5km |
9分30秒~10分00秒 | 4分30秒 | 4分20秒 | 4分10秒 | 4分00秒 | 3分50秒 |
10分01秒~10分30秒 | 4分50秒 | 4分40秒 | 4分30秒 | 4分20秒 | 4分10秒 |
10分31秒~11分00秒 | 4分50秒 | 4分45秒 | 4分40秒 | 4分35秒 | 4分30秒 |
11分01秒~11分30秒 | 5分10秒 | 5分00秒 | 4分55秒 | 4分50秒 | 4分45秒 |
11分31秒~12分00秒 | 5分30秒 | 5分25秒 | 5分20秒 | 5分15秒 | 5分10秒 |
15kmのビルドアップ走【マラソン】
マラソンでの記録向上を狙っている人は、10km~15kmのビルドアップ走を行うのがベストになります。
ビルドアップ走で15km走ることで、マラソンでのレースの失速を防ぐ練習にもなりますし、長い距離を踏むこともできます。
インターバル走では長い距離を走ることは困難ですが、ビルドアップ走では長い距離を走れるというメリットがあります。
そのため、ビルドアップ走は距離を踏めるという観点からも、中長距離ランナーにとって大切な練習です。
15km走る場合、3kmごとにペースアップしていくのがオススメです!
目標・自己ベスト | 1~3km | 4~6km | 7~9km | 10~12km | 12~15km |
サブ3 | 4分30秒 | 4分20秒 | 4分10秒 | 4分00秒 | 3分50秒 |
サブ4 | 6分00秒 | 5分50秒 | 5分40秒 | 5分30秒 | 5分20秒 |
サブ5 | 7分30秒 | 7分20秒 | 7分10秒 | 7分00秒 | 6分50秒 |
3kmのビルドアップ走【初心者】
初心者の方は、ペースは気にせずにペースを上げて走ることを意識して走るのがポイントです。
1kmずつペースアップして、3kmを走るのを目標にしてみましょう。
走り方のコツを、1kmごとに手順で紹介します。
設定ペースを決めずに、始めの1kmはリラックスして走ります。普段のジョギングと同じペースでOKです。
1km経ったら少しだけ、ペースアップをします。この時もタイムは気にしなくて大丈夫です。重要なのは、ペースが少しでも上がることです。
そしてラスト1kmは、もう少しだけペースアップしてみましょう!全力を出す必要はありません。
まとめると、こんな感じになります^^↓
ペースの目安 | 1km | 2km | 3km |
初心者 | ジョギングと同じペース | 少しだけペースアップ | 全力ではなく、 もう少しだけペースを上げる |
この3kmのビルドアップ走が慣れてくると、自分がいつも走っているペースが明確になり、設定ペース決めて走れるようになります。
注意:キツイ時は始めの設定タイムを落とす
ビルドアップ走がキツくてできない人は、1番始めの設定ペースが速すぎる可能性があります。
ビルドアップ走は、ペースアップして走れるようになる練習です。
そのため、無理に始めのペースを速くする必要がありません。むしろ、遅すぎても良いくらいです。
自分が必ずできるペースで走ることを重視して、ビルドアップ走をやってみてください!
ビルドアップ走のオススメシューズ
ビルドアップ走はペースが段階的に上がって行くために、スピードを上げやすいシューズを履くのがオススメです。
スピードが上げやすいシューズとしては、反発性の高いシューズ、または軽量性の高いシューズを履くのがオススメになります。
ビルドアップ走は、ペースを徐々に上げて走りきるシンプルな練習方法です。
しかし、十分な練習効果と身体への負荷がかかる練習です。
無理のない範囲で、日々のランニングライフに取り組んでもらえると嬉しいです!
ビルドアップ走だけでなくペース走などにも使えるので、ぜひあわせてご覧ください!
おわりです^^
コメント