こんにちは、みかづきです^^
今回は「パリ五輪マラソン代表選考の公平性」について解説します。
いきなりですが、マラソンの代表選考の仕組みで以下のような疑問はありませんか?
- パリ五輪マラソン代表の選び方は、本当に公平?
- オリンピック本番にペースメーカーはいないのでは?
- 代表選考は一発勝負にすべきでは?
この記事を読むことで、上記のような悩みを解決します!
それでは、10年以上ランニングを続けている筆者が、MGCや代表選考について解説します。
パリ五輪マラソン代表選考の仕組み
パリ五輪代表の選び方は、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)とMGCファイナルチャレンジによって決まります。
パリ五輪マラソン代表選手は3名で、その3名は次のルールで決まります。
- MGCの上位2名は代表内定
- MGCで3位の選手 or MGCファイナルチャレンジで設定記録を突破した記録最上位の選手
まずMGCというマラソン大会で、1位と2位になった選手が代表を内定します。(2枠確定)
(MGCは2023年10月15日(日)東京で開催)
その後、MGC ファイナルチャレンジという指定されたマラソン大会で、設定記録を更新した人が残り1枠を獲得できます。
MGCファイナルチャレンジの対象レースは、以下の通りです。
- 福岡国際マラソン2023
- 大阪マラソン2024
- 東京マラソン2024
- 第43回大阪国際女子マラソン大会
- 名古屋ウィメンズマラソン2024
上記のレースで設定記録を破ることができれば、残りの1枠を得ることができるのです。
(2名以上いた場合は、より記録の速い方)
ちなみに設定記録は、次の通りです。
- 男子 2:05:50
- 女子 2:21:41
設定記録を上記の対象レースで上回ることができて初めて、パリ五輪代表の残り1枠を勝ち取ることができます。
男子と女子で選考結果が異なる
東京マラソン2024が終わり、男子は対象レースで設定記録を突破する選手がいませんでした。
そのため、男子はMGC上位3名が代表選手として選ばれました。
順位 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1位 | 小山直城 | Honda |
2位 | 赤﨑暁 | 九電工 |
3位 | 大迫傑 | Nike |
女子は第43回大阪国際女子マラソン大会で、前田 穂南選手が2時間18分59秒で日本記録を更新。
そのため、名古屋ウィメンズマラソン2024で日本記録が更新されない限り、代表内定となります。
MGC3位の細田 あい選手は、故障によって最後の対象レース「名古屋ウィメンズマラソン2024」を欠場されます。
そのため、MGC3位の細田 あい選手は、パリ五輪の代表にはなれなくなりました。
パリ五輪代表選考の公平性
男子はMGC上位3名になり、女子は記録突破者が出てと男女で異なる結果となりました。
そのため、オリンピック選手の選考の仕組みに公平性があるかどうか疑問視する人も多いようです。
また、MGCファイナルチャレンジにはペースメーカーがいますが、オリンピックではペースメーカーはいません。
ですので、対象レースでペースメーカーがいることも、どうなの?と考えることもできます。
ペースメーカーは、東京マラソン2024で少し話題になりました↓
MGCではみんな同じ条件
1番始めの選考対象者が全員で走る”MGC”では、全員が同じコンディションで走りますし、ペースメーカーもいません。
前々からMGCの日程なども言われていたので、全員がその日のために調子を合わせることになります。
加えて、そのMGCで2名が確定するということは、実質的に一発勝負という捉え方もできると思います。
筆者も陸上競技をやっていたので考えるのですが、同じレースに出て走るということそのものに高い公平性があります。
同じコンディションの中で走っているので、天気・温度・風・走る場所など全ての条件が同じです。
ですので、同じレースで走るとういのは、陸上競技の視点から見ると公平と言えます。
日本陸連ロードランニングコミッションリーダーの瀬古 利彦さんは、MGCファイナルチャレンジは、MGCで調子が合わなかった選手の”救済”として考えを示していました。
決められたその日にベストなコンディションを持ってくることも、重要な力です。
MGCがみんな同じ条件の下で勝負しているので、決して公平性がないわけではないこと分かってもらえると嬉しいです!
ちなみにマラソン代表選考の仕組みで問題になることは、ちょいちょいあります。
それだけ難しいということですね。
このサイトでは、マラソンにオススメのシューズや練習メニューも紹介しています。
普段のジョギングにも、取り入れてみてください!
おわりです^^
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