【アシックス】マジックスピード4レビュー｜S4との違いも解説！

2024年8月12日

こんにちは、みかづきです^^

今回は、アシックス「マジックスピード4」のレビュー記事になります。

マジックスピード3からのアップデートモデルということもあり、多くのランナーが注目しているシューズだと思います。

今回のマジックスピード4はマジックスピード3から大幅な変更がされ、全く別のカテゴリーのシューズになりました。

結論から言うと、マジックスピード4はマラソンや駅伝などロードレースでも使えるスペックの厚底カーボンシューズになっています。

それでは、10年以上ランニングを続けている筆者が、マジックスピード4について詳しく解説しています。

マジックスピード3と比較

スクロールできます

	マジックスピード3	マジックスピード4
アッパー	モーションラップアッパー	エンジニアードメッシュ
ミッドソール	「FF BLAST PLUS」	「FF TURBO」「FF BLAST PLUS」
アウトソール	ASICSGRIP	ASICSGRIP
重さ（27.0cm）	235g	約245g
ドロップ	7mm	7mm
定価（税込）	16,500円	18,700円

定価が約2万円も上がりましたが、その分だけ反発性・クッション性が向上してスペックが上がりました。

重さが約10g増えましたが、反発性・クッション性が各段に上がったため相対的に重くなったことを感じませんでした。

細かい変更としては、次の3点あります。

機能性がレースシューズ
シューズを履く層が変わる
マジックスピード2を引き継ぐ厚底感

1つずつ深掘りします。

機能性がレースシューズ

マジックスピード3はポイント練習で使いやすいテンポアップシューズでしたが、マジックスピード4はマラソンなどで使えるレースシューズになっています。

テンポアップシューズ	スピード練習やペース走など強度の高い練習
レースシューズ	駅伝やマラソンなど大会で使うシューズ

反発性・クッション性ともマジックスピード3からはレベルが違い、全く別のシューズと言っていいでしょう。

そのため、これまでのマジックスピードシリーズとはシューズの使い方が変わってきます。

シューズを履く層が変わる

今までマジックスピード3を履いていた人が、マジックスピード4も同様に使うことは難しいと考えます。

これは、マジックスピード3とマジックスピード4のスペックが異なるため、使うランナー層が変化するからです。

マジックスピード3とマジックスピード4について、それぞれに相応しい人の例を上げてみます↓

マジックスピード3	マジックスピード4
少し速いジョギングやロング走など、練習をメインに使いたい人初心者にも履きやすい厚底カーボンシューズが欲しい人	マラソンや駅伝など、ロードレースで使いたいシューズが欲しい人サブ3～サブ4前後の走力があり、メタスピードシリーズだと反発が強すぎて、使いこなせない人メタスピードやヴェイパーフライなど、トップシューズの練習用シューズとして使いたい人

上記のように、マジックスピード3は初心者からサブ3以上のレベルのある選手までにとって使いやすいシューズでした。

マジックスピード3はポイント練習などにも使いやすく、多くの方が練習でお世話になったと思います。

マジックスピード4は、サブ3～サブ4レベルの選手のフルマラソンで使うレースシューズにオススメです。キロ4分30秒～キロ5分30秒のペースでとても走りやすく、反発性も極端に強すぎないです。

キロ4分20秒ペースよりも速くなると人を選びますが、サブ3.5・サブ4を狙い人に特に使いやすいシューズになっていますよ！

マジックスピード2を引き継ぐ厚底感

これは筆者の履いた感覚ですが、マジックスピード2のクッション性をめちゃくちゃ柔らかくした感じです。クッションの厚みもかなり似ています。

マジックスピード2→マジックスピード3になって中底感が出ましたが、マジックスピード3→マジックスピード4で再び厚底になりました。

マジックスピード4の特徴

マジックスピード4の特徴をまとめてみました。

マジックスピード4の特徴

縦に跳ねる反発性があり、前作よりもクッション性が大きく向上。
薄底・中底が好きな人にとっては、自分の足でける感覚がなくなったのはデメリット。
初心者よりも、サブ3～サブ4を狙う中級ランナーのレースシューズにオススメ。
シューズの寿命が長いレースシューズが欲しい人のオススメのシューズ！

詳しく解説していきます！

縦に跳ねる反発性

マジックスピード4は、縦方向へ強く反発性を感じることができます。

反発をもらう感覚が近いシューズとしては、同じアシックスの「エボライドスピード2」です。

エボライドスピード2はカーボンプレーが入っていませんが、強い反発材である（FF BRAST）によって強い推進力を得ることができます。

そのため、マジックスピード4を履いているときとエボライドスピード2を履いているときとで、同じ上に弾むような縦方向の反発性を感じます。

マジックスピード3のクッションの厚さがちょうど良かった人にとっては、より厚くなった分だけデメリットに感じるかもしれません。

反発性の大きさが異なりますが、ナイキのヴェイパーフライ2にも近い走り方になります。クッションの反発をダイレクトにもらう感覚です。

上記の3足は走り方や感覚が近いですが、反発性の大小は異なります。

反発の大きさチャート

ヴェイパーフライ2→マジックスピード4→エボライドスピード2

上に弾むような強い反発を感じて走りたい人に、マジックスピード4は特にオススメです！

耐久性の高いレースシューズ

レースシューズは、スピードが出しやすく反発性・クッション性も抜群です。

同じアシックスだとメタスピードスカイパリスやメタスピードエッジプラス、アディダスならアディオスプロ3など、軽くてクッション性高いシューズは機能性が高いです。

しかし、それらのシューズはデメリットとして軽量化のために耐久性が低く、シューズの寿命が非常に短いことです。

補強材やグリップ力の高いアウトソールがほとんど使われておらず、また反発性・クッション性も1回のレースでかなり消耗します。

しかし、マジックスピード4はそれらのトップモデルとは異なり、少し重さがある分だけシューズの補強が強くなっています。

アッパーのメッシュも少し厚さが感じられ、かかと周りも硬く丈夫なつくりになっていますよ。

レースシューズを何回も買い直すことは、家計の負担にもなるので避けたいのが普通だと思います。少し違う視点からの話になりましたが、価格以上の働きをしてくれる厚底カーボンシューズになっています！

厚底カーボンシューズの中でもより多くの回数使える！

サイズ感

サイズ感やワイド感は、前作のマジックスピード3とほぼ同じです。

メタスピードスカイ・エッジパリスとも比べてもほぼ同じですが、メタスピードパリスシリーズの方が、少しだけワイド感が感じられました。

ただ、マジックスピード4にはワイドサイズ（3E）があるので、足幅の大きい人はワイドサイズを選べば問題ありません。

マジックスピード4はワイドサイズがある！

筆者はマジックスピード3の27.5cmのワイドを履いており、マジックスピード4も27.5cmのワイドサイズで良い感じに履けました。

アシックスのシューズは、薄底シューズ時代からフィット感は抜群ですよね。アシックスよりもフィット感の良いシューズはなかなかないですよ！

S4と比較

スクロールできます

	S4	マジックスピード4
アッパー	モーションラップアッパー	エンジニアードメッシュ
ミッドソール	「FF BLSAT TURBO」「FLYTEFOAM」	「FF TURBO」「FF BLAST PLUS」
アウトソール	ASICSGRIP	ASICSGRIP
重量（27.0cm）	約240g	約245g
値段（定価）	22,000円	18,700円

S4はカーボンプレートの硬さや反発性を感じるシューズに対して、マジックスピード4はクッションの柔らかさを感じられる反発性があるという違いがあります。

S4はシューズ屈曲性を強く感じられ、カーボンプレートで地面を押し出す感覚が強いです。

対してマジックスピード4は、潰したクッションが戻るときの反発を感じやすく、地面をける感覚がほとんどありません。

シューズの機能性はほとんど変わらず、どちらのシューズもフルマラソンでサブ3～サブ4を出すことができるスペックがあります。

つまり、シューズのスペックというよりも、「どのような感覚で走れるシューズが欲しいのか」でS4なのかマジックスピード4を選ぶのか決めることが重要になるのです。

S4	マジックスピード4
カーボンプレートの硬さや反発性があるカーボンプレートで地面を押し出す感覚が強い →薄底シューズの感覚が好きな人や硬いシューズが好きな人にオススメ	クッションの柔らかさを感じられる反発性潰したクッションが戻るときの反発が感じられる →クッション性の高いシューズが好きな人・柔らかいクッションが好きな人にオススメ